復興住宅訪問活動について

神戸・週末ボランティア 新生が始めた、阪神淡路大震災の被災者が住む復興住宅への訪問活動(「お話し伺い」〜傾聴ボランティア)の流れを紹介します。

計画と準備訪問活動(「お話し伺い」〜傾聴ボランティア)訪問活動のあとに

2010/11/28 産経新聞神戸版; 若者にも被災者支援の輪 神戸市民グループ 「週末ボランティア」計画と準備

訪問活動は、定期的な巡回ではなく、基本的に不定期になりますが、時期を選択して集中的に行うこともあります。また、他の活動とのかねあいを考慮して、スケジュールを設定することもあります。

テーマの設定

毎回の活動にあたって、時期とニーズに即したコンセプトに基づいたテーマを設定することで、ミッションを明確化します。

案内

活動の案内は、インターネットのウェブサイトThis is 神戸・週末ボランティアのほか、ブログや、FacebookMixiコミュニティMixiページTwitter -welove_kobeなどのSNSを通じて行います。フライヤーも制作します。2013/03/22 神戸新聞

あわせて、「神戸新聞」などの地元紙をはじめとしたメディアにも、プレスリリースを出し、紹介をお願いしています。

準備

訪問活動は、土曜日のほか、日曜日や振替休日に設定する場合もありますが、午後2時から5時の間にお伺いできるよう、計画・準備します。

毎回のテーマ、コンセプトはもちろん、参加希望者とのマッチングを図りながら、具体的に訪問させていただくお宅を決めていきます。単純に棟・階・室番などの順番通りにしているのではありません。

訪問予定の前日までに、周辺の情況や表札をチェックし、予告ビラをドアポストに投函します。

予告ビラ訪問活動

集合と現地への移動

最寄り駅、ターミナル駅など、判りやすい場所に待ち合わせて集合します。復興住宅現地までは、電車・バスのほか、徒歩で向かいます。

事前の打ち合わせは、集合場所や現地への途上で行っています。本来なら場所と時間を確保して行いたいところですが、予めレポート案内をご覧いただければ充分です。

人数の多少に関わらず、主宰者と同行し、グループ分けはしていません。したがって、その日に予定した全戸を全員が廻ることになります。充分な訪問対象を確保することで、間違いなく充実したお話しが伺えるよう、最大限の配慮をしています。

予告ビラ−支援シート「お話し伺い」〜傾聴ボランティア

まずはあいさつとともに、予告ビラを差し入れたボランティアであることと、震災の時のことや今お困りのことなどをお伺いしているという、訪問の趣旨を、明確かつ端的に伝えます。

お話し伺い」〜傾聴ボランティアは、玄関先での立ち話の場合もあれば、お部屋の中ににあげていただいての場合もあります。インターホン越しなどでの簡単な安否確認程度のやりとりもあれば、長時間に渡って、さまざまな話題に及ぶものもあります。

訪問にあたって、必ず一度は、何らかの形で、阪神淡路大震災について伺うようにします。あわせて、それ以上に、近況・現状について伺うことも重視しています。また、場所・時期などに即したことについても随時伺っています。もちろん、そうしたことにこだわるのではなく、それまでの人生など、幅広く、情況に応じて、さまざまな話題を伺います。

お話しを伺うのとあわせて、記録します。それらは参加者間で適宜分担していきます。

予告ビラには、訪問予定先の方がご自身で記入していただけるスペースも用意しており、訪問予定の日時にご都合が悪い場合などに、ご利用いただいています。記入されたシートを戴いたときは、お礼のメモを投函します。

なお、ご不在のお宅に一律に、訪問した旨のメモを差し入れることはしませんが、訪問時にドアポストにあった予告ビラは、ご記入の有無にかかわらず、すべて回収します。

ぴらにや訪問活動のあとに

訪問情況や伺った内容の確認や共有の機会をもち、アフターフォローとその後に活かせるようにしています。

集約

極力落ち着けるよう、少なくとも、風雨をしのげるベンチか、時間に余裕があればカフェで、行っています。

アフターフォロー&次の活動へ

伺ったことなどを集約して、訪問活動レポートにし、ウェブサイト等で発信していきます。また、対応ケアが必要な場合には、それについても確認し、場合によっては、他の支援活動につなげることもあります。

このように、支援サポートに活用されるほか、後の活動の資料や、新たに参加したり活動を始めたりする方のための参考に利用できるようにしています。

これらを通じて、「役立ちと学びのネットワーク」を広げていくことを目指しています。

※神戸・週末ボランティア(旧)との違い

ヒューマン・リソースや資金その他の制約が厳しいので、リソースの有効活用に努めるべく、2012年までの教訓を活かしつつ、合理化・省力化を進めました。

訪問活動自体が不定期にならざるを得ないのと、時期的にも、同一住宅に再度の巡回を行うことも困難なので、まさに「一期一会」です。一度っきりの出会いを大切にすることを、心がけています。

在野精神を根底にすえ、「宗教や政党など全く関係のない民間のボランティア」の原則を、いささかもゆるがせにせず、堅持します。

(2013.6.20)

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