復興住宅 訪問活動について2013年、神戸・週末ボランティア 新生が新たな活動主体になりました。 「神戸・週末ボランティア」が行っている復興住宅訪問活動のながれを紹介します。 準備活動案内と参加者募集神戸・週末ボランティアでは、「1回だけでも、初めてでも」のスローガンのもと、毎回新たな参加者を迎えています。活動案内と参加者募集は、「神戸新聞」をはじめとする各紙にプレスリリースを出して紹介をお願いしています。またウェブサイトを見て来られる方もいます。 「予告チラシ」入れ訪問予定のお宅にはあらかじめ、ボランティアが訪問することをお知らせする「予告チラシ」を入れます。 訪問活動までに集合参加者は、被災地・神戸市内に限らず、遠方からもやってきます。そのためボランティアが集まりやすく、解りやすい場所にいったん集合します。従来は長く訪問先の最寄りの駅前に集合していましたが、最近は三宮の神戸市勤労会館の会議室を利用しています。 訪問前レクチャー活動の手順や心構え、被災地・被災者をめぐる情勢などをまとめた「今週の資料」を利用して、活動の趣旨や虚心坦懐にお話しを伺う心構え、活動の手順などをみんなで確認・共有します。 ここでは、参加者の自己紹介も、新たな参加者を温かく迎え、常連・ベテランの参加者も初心にかえるうえで、大切です。 現地へ移動その後、訪問先の復興住宅現地へ移動します。参加人数や場所にもよりますが、通常はバスで向かいます。都合により訪問前レクチャーに出られなくても、現地に直接来て参加するのもOKです。 訪問活動訪問予定の復興住宅に到着したら、いよいよ訪問活動に入ります。神戸・週末ボランティアでは各戸を順番に訪問して、震災のことやその他のお困りのことなどを中心に「お話し伺い」をします。訪問予定のお宅にあらかじめ「予告チラシ」でお知らせした上で伺うので、安心して応じてくださる方が多く、訪問を心待ちにしてくださる方も少なくありません。 グループ編成各戸をまわるにあたって、2〜3人のグループを編成します。このとき、幅広くさまざまな話題を受け止めて理解できるよう、老若男女織り交ぜて一つのグループにするようにします。 訪問各グループで分担して訪問予定のお宅に向かいます。まずは呼び鈴を鳴らして「こんにちは。週末ボランティアです。」と声をかけ、出てこられるのを待ちます。高齢者が多いことから、中の物音に注意しながら、2〜3分待つこともあります。 「お話し伺い」ドアが開いただけでは「お話し伺い」にはなりません。訪問の趣旨を伝え、自分たちが「予告チラシ」通りの存在であることを解ってもらい、信頼関係を築くことから始めます。安心してうち解けてくると、おのずとさまざまな話題が出てきます。「お話し伺い」は玄関口で伺うことが多いのですが、お部屋におじゃまして伺うことも少なくありません。5分、10分といった短時間のこともあれば1時間を超える場合もあり、内容豊富な充実したものになり、参加者にとっては、役立つとともに学びの機会となります。 復興住宅に被災者を訪問しているのですから、震災当時のことやその後の避難生活など、被災情況を必ず一度は伺います。それ以外にも今お困りのことや、簡単なお手伝いできることなどを伺います。話しが弾んで、それまでの人生で経験してこられたさまざまなことに及ぶことも少なくありません。 お出でにならなくても、インターホン越しに、簡単な安否確認的なことや近況を伺うこともあります。 不在の場合あらかじめ予告しているとはいえ、ご不在のこともあります。その場合は「留守シート」をドアポストに投函し、ボランティアが訪問したことを知らせます。 その他訪問予定か否かにかかわらず、住宅で出会った方には必ずあいさつやお声がけをします。ときにはそのまま「お話し伺い」になることもあります。 訪問活動の後に終了ミーティング予定していた訪問が終わったら、来たときと同じように集合場所に戻り、訪問活動の集約を行います。 「お話し伺い」の内容は、各戸ごとに「支援シート」にまとめます。充実した「お話し伺い」が実現すれば、それだけまとめる内容も豊富になりますが、被災情況や支援・サポートのニーズに関することはしっかり押さえます。内容に関することはグループ単位でまとまっていれば充分でしょう。長時間にわたった「お話し伺い」の内容を詳細にレポートする参加者もいますが、後は一人一人の参加者が、そこから何を学んだか、参加しての感想など、その人ならではのものがあればいいでしょう。 ある程度まとまったところで、各グループ、参加者ごとに、その日の「お話し伺い」の報告をします。お互いの報告を聞き、意見や感想などを交換することで、自分が行った訪問活動を多角的に見つめ直し、お互いが得た経験を交流の中から共有していきます。 次の活動へ訪問活動、「お話し伺い」をまとめたものは、支援・サポートに活用されるほか、要約したものを後の活動の資料として利用しています。 (2008.7.24) |